水中ウォーキングと普通のウォーキング、どっちがいい?|関節は水中・骨は陸、を現役インストラクターが正直に解説
「ウォーキングを始めたいけど、水中と陸(普通のウォーキング)、どっちがいいの?」——よく聞かれる質問です。結論から言うと、どちらが上ということはなく、得意分野が違うだけ。あなたの体の状態と目的で選ぶのがいちばんです。現役インストラクターの目線で、正直にお伝えしますね。
まず結論:体の状態と目的で選ぶ
ざっくり言うと——膝・足首・腰などの関節に不安がある方や体重が気になる方は水中、骨の健康を意識したい方は陸、が向いています。もちろん、両方を組み合わせるのもおすすめです。順番に見ていきましょう。
陸のウォーキングが得意なこと
- 思い立ったらすぐ始められて、お金がかからない。靴さえあればどこでも歩ける
- 体重が骨にかかる。骨は刺激(荷重)が加わることで保たれやすいと言われており、その点で有利
- 日光を浴びて、気分転換にもなる
一方で、膝や腰に不安がある方は、地面からの衝撃が負担に感じられることもあります。
水中ウォーキングが得意なこと

- 浮力で関節への負担が少なく、膝・腰がつらい方でも歩きやすい(→ 膝が痛いシニア世代へ)
- 水の抵抗で、同じ歩きでも全身にしっかり運動量がのる
- 水圧で血行やむくみにうれしい
- 屋内プールなら天候・暑さ寒さに左右されず、転倒の心配も少ない
弱点は、浮力で体重の負担が減るぶん、骨への刺激は陸より少なめなこと。……でも、ここに工夫の余地があります。
「水中は骨に効かない」は、工夫しだい【教室での実践】
「水中は浮力があるから骨には効かない」とよく言われます。たしかに、普通に歩くだけなら骨への刺激は陸より少なめです。
でも私の教室では、水中でも骨を意識したメニューを取り入れています。代表的なのが「もも上げ → 強く踏み込む」。太ももを高く引き上げてから、足の裏全体で"ドン"と床を踏みしめます。

骨は、刺激(力)が加わることで保たれやすいと言われています。水中でも意識して強く踏み込めば、その刺激を届けることができます。「水中だから骨には何もできない」とあきらめなくて大丈夫なんです。(※効果には個人差があります。骨密度が気になる方は医師に相談してください)
とはいえ、骨密度をしっかり意識したい方は、荷重のかかる陸のウォーキングや、筋力トレーニングも併せるのがおすすめです。(→ 水中ウォーキングとジム、どっちがいい?)
あなたはどっち向き?と、続けるヒント
こんな方 | 向いているのは |
|---|---|
膝・足首・腰の関節が心配/体重が気になる | 水中 |
骨の健康を意識したい | 陸(水中なら「強く踏み込む」も意識して) |
暑さ寒さ・天候に左右されず続けたい | 水中(屋内プール) |
手軽に・お金をかけずすぐ始めたい/日光も浴びたい | 陸 |
そして一番おすすめなのは、「どちらか一方」に決めないこと。晴れた日は外を歩き、膝がつらい日や暑い日はプールへ——そんなふうに組み合わせれば、無理なく長く続けられます。続けられることが、何よりの健康法ですね。
※持病があったり通院中の方は、運動を始める前に主治医に相談すると安心です。